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ゆゆ式 情報処理部課外活動 2017 イベントレポート


 ゆゆ式OVA『困らせたり、困らされたり』リリースを記念して『ゆゆ式 情報処理部課外活動 2017』が5月7日(日)よみうりホールにて開催された。昼の部・夜の部ともにチケットは完売。盛況の会場で、ファンやスタッフの作品愛溢れるイベントとなった。


 イベントの開幕に先立って、かおり監督と小倉プロデューサーによる生コメンタリー付きのOVA上映会が行われた。アフレコで炸裂していた大久保さんのアドリブや作画に関わる話など、いろいろな裏話を披露。作り手の愛情もたっぷり感じられるコメンタリーに、これから始まるイベントへの期待感がますます高まっていった。

 いよいよイベントがスタート! 堀江由衣さん録り下ろしナレーションによる、お母さん先生からのご挨拶映像に続いて、イベントオープニング映像が上映される。OVA主題歌「きらめきの日」の曲に乗って出演者が次々とステージに登場した。

この日登壇したキャストは、野々原ゆずこ役の大久保瑠美さん、櫟井 唯役の津田美波さん、相川千穂役の茅野愛衣さん、岡野 佳役の潘めぐみさん、長谷川ふみ役の清水茉菜さんの5人。オープニングトークでは、OVAの好きなシーンや気になっているキャラクターを語り合って本編を振り返った。

 ここからは『課外活動』のイベントタイトル通り、様々な活動にチャレンジしていく。最初のコーナーは『ゆゆ式科学部 ~みんなで科学の魅力を体験しよう~』。
テレビでもおなじみの空気砲実験にチャレンジした。
 
ステージから客席に向かって空気砲を発射する実験だが、目標としてキャストが客席に移動(昼の部は潘さん、清水さん。夜の部は津田さん、茅野さん)し、お客さんと一緒に待ち構えた。昼の部では上手くいかなかったものの、夜の部は客席で待ち構える茅野さんに見事命中!さらにブロワーで回した風船輪くぐり実験や、ペンライト光文字実験ではお客さんにも参加していただいての写真撮影。会場が一体となって盛り上がった。
 
 
 次のコーナーは『ゆゆ式演芸部 ~みんなでいろんな遊びを経験してみよう~」。
キャストの皆さんが3つのゲームで対決し、優勝者には豪華商品のプレゼントというもので、ポイントを決めるジャッジにかおり監督、進行&ジャッジに小倉プロデューサーを招いて行われた。

最初の対決は『このフキダシに一言!』。原作漫画のフキダシに新たにセリフを入れて、その面白さを競うというもの。 皆さんがそのキャラの性格をよく表したセリフを当てはめていく中、潘さんがお笑い芸人ネタを入れてくるなど、回答者の個性がよく出るコーナーとなった。

続いての『お絵描き対決』では、「あなたに付いている“めんどうくさい魔物”を描いてください」など、お題に沿ったイラストをホワイトボードに描くというものであったが、さらにくじで決めたアイテムを使って描かなければならないというもの。持ち手が激太のペンや、自分の背丈並みに長いペン、下しか見えない読書メガネなど悪戦苦闘だった。

最後の『エチュード対決』では、「唯ちゃんが思わず許しちゃう遅刻の謝り方」などのお題に即興でチャレンジ。潘さんの熱演や、津田さんと茅野さんによる唯と相川のラブラブなエチュードなど、キャストの皆さんのキャラクター愛あればこその内容が披露された。

優勝は、昼の部が茅野さん、夜の部が潘さんという結果になり、それぞれ豪華商品(特製の『ホワイトボードの落書きクッション』と、『めんどうくさい魔物ケーキ』)を獲得した。
なお、「ホワイトボードの落書きクッション」は、会場で欲しいという声が多数上がったため、急遽、受注販売が決定した。
 
 『ゆゆ式朗読部』では、5人がちょっとしたことに話を膨らませてはにっこり笑顔になるという、『ゆゆ式』らしい、いつもの日常が披露され、いつものツッコミ、いつもの笑い声が聞こえてくる嬉しさを感じつつ、うっすら漂う切なさもこの作品の魅力なのだと再確認させられる内容だった。最後はゆずこの「縁ちゃんにも今日の話を教えてあげなくちゃ」というセリフで締めくくられた。
 
 そして、2時間超に渡ったイベントもいよいよ終演へ。エンディングトークでは、キャストの皆さんがそれぞれ『ゆゆ式』への想いを語った。

「楽しい時間はあっという間です。『ゆゆ式』大好きなので、大好きな皆さんと一緒に過ごせて嬉しかったです。ありがとうございました」(清水茉菜さん)

「スライドひとつから企画まで、本当に愛に満ちているイベントだと思いました。OVAのEDテーマに〈こんな小さな幸せが ずっとずっと続きますように〉って歌詞があるんですけど、みなさんのおかげで小さな幸せが大きなものになったと実感しました。これからも『ゆゆ式』を愛していただけたら嬉しいですしと、総メンバーで皆さんにまた会えればなと思いました」(潘めぐみさん)

「皆さんと楽しい時間が過ごすことができました。2017あれば2018も2019もあるかもしれませんし、『ゆゆ式』オリンピックがやりたいと思うので、それくらい皆さんと大きなことをまたやりたいので、皆さんと会えることがこれからも続いていけばいいなと信じています。それと今日登壇してない種ちゃん(種田梨沙さん)とほっちゃんさん(堀江由衣さん)も…みんなで一緒に立って、『ゆゆ式』の話をしたり、朗読をしたりできたらいいなって思っておりますので、その時まで『ゆゆ式』をずっとずっと応援していてください」(茅野愛衣さん)

「この作品は普通がすごく特別なんだと思う瞬間がたくさんあって。そんな特別な普通をこのイベントでも過ごせて、とても『ゆゆ式』らしいイベントだったと思います。また、ここにいないメンバーと一緒に特別な普通のイベントをやりたいです」(津田美波さん)

「変わらない毎日、いつもそこにある日常がコンセプトとしてありますが、『ゆゆ式』はずっと私と一緒にあるものだなと思っているので、イベントでもいつもの毎日を過ごせたことが楽しくて嬉しかったです。先のことは分からないですが、皆さんが応援してくれる限り『ゆゆ式』は終わらないと思います。種ちゃんや堀江さんと、全員でステージに立つことを楽しみにしています。そのときはぜひ駆けつけてください」(大久保瑠美さん)
 
 フィナーレは、OVAのEDテーマ「青空のつくりかた」を、会場のお客さんと一緒に大合唱。会場を埋め尽くした青いペンライトに、「縁ちゃんが一緒に歌ってるみたいだね」と、ゆゆ式らしい心のこもった歌唱となった。
これで終演かと思いきや、さらにもう1曲『ゆゆ式』のOPテーマ「せーのっ!」をみんなで歌って、『ゆゆ式 情報処理部課外活動 2017』を締めくくり。ステージからも会場からも「ありがとう」の声が上がる、最後まで作品愛に溢れた、ゆゆ式らしいイベントとなった。

 
 
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